【東京】世田谷区が川崎市に敗北 “領土”懸け初の綱引き合戦 「次は勝って領土を取り戻したい」

多摩川の河川敷で、東京・世田谷区と対岸の神奈川・川崎市の住民が、互いの「領土」を懸けて初めての綱引き大会を行いました。

 会場は、世田谷区側にありながら、川岸の一部が川崎市となっている二子玉川駅近くの河川敷で行われました。対戦前に世田谷区の保坂展人区長は「われわれは、ここに川崎市があるのはおかしい、取り戻せ!という思いでいきたい。正々堂々頑張りましょう」と気勢をあげました。一方、川崎市の福田紀彦市長は「両方の住民がいろいろな楽しいことをやっていこうと、新たなことがどんどん生まれてきていることを本当にありがたいと思う」と話しました。

 世田谷区と川崎市は、4年前に地域活性化などの連携協定を結んでいます。今回、さらに交流を深めて地域を盛り上げていこうと、まちづくり団体などが初めての綱引き大会を企画しました。

 対決は、子ども2部門と一般の計3部門、それぞれ3回勝負で行われました。子ども2部門は、川崎と世田谷がそれぞれ勝ち、勝負の行方は大人も加わった一般の部になりました。1対1で迎えた最後の対戦は、惜しくも世田谷が力尽き、川崎の勝利となりました。

 保坂世田谷区長は「負けたのは残念。3回目にこれで勝ったかなと思った瞬間に引っ張られました。十分に盛り上がって(世田谷と川崎)両方で汗をかいて良かったと思う」と話しました。その後、両区市の境界線を示したポールが世田谷側に1メートル移され、世田谷区の“領土”が川崎市に奪われました。敗れた世田谷区民たちは、「次は勝って領土を取り戻したい」と思いを新たにしていました。

2018年5月20日 18時00分
TOKYO MXニュース
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