【^( 'Θ' )^】迷子のヤイロチョウ、ちょっとお疲れ 道内での観察は珍しく 函館

【函館】色彩豊かな羽を持つ渡り鳥ヤイロチョウが17日、函館市内の空き地で動かずにいるところを市民が発見した。日本野鳥の会道南檜山の奥田孝一代表は「北海道にはいない鳥で、珍しいと思う」と話している。

 市内の飲食店主の男性(68)が犬の散歩中に発見した。体はスズメより一回り大きく、青緑色にきれいなコバルト色が入った羽が目立つ。くちばしを開いたまま、空き地の砂利の上にじっとたたずんでおり、「見たことがないきれいな鳥。動けないようだった」という。その後、渡島総合振興局環境生活課自然環境係が保護し、ヤイロチョウと判明した。職員が水などを与えたところ、元気を取り戻し、その日のうちに放鳥されたという。

 ヤイロチョウ環境省レッドデータブックで絶滅危惧1B類(近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種)に分類される。夏鳥として日本に渡来し、九州や四国などで見られるが、道内での観察例は少ない。奥田代表は「ルートをはずれてしまったのではないか」と話している。(押野友美)

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