【研究】下水道に紙おむつを流せるのか? 国交省が夏にも実験

5/21(月) 15:26配信 読売新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180521-00050047-yom-soci
 介護や保育の現場から出る大量の使用済み紙おむつを、下水道で流して処理できるかどうかの議論が本格化している。

 たまった紙おむつの処分に悩まされてきた現場のニーズは高いが、「配管が詰まらないか」との懸念も。
国土交通省は三つの方法案を取りまとめており、実用化に向けて今夏にも実験を始める。

 現在の下水道は、水に溶けない紙おむつは流す想定になっていない。使用済み紙おむつは、施設からは「業務用ゴミ」として処理されているが、
回収日は限られている。施設内のゴミ箱などで保管するのは臭いや衛生面で問題がある上、
重くなった大量の紙おむつをゴミ出しする職員の負担も大きいと指摘されている。

 一方で、人口減少により下水道の処理能力に余裕が出てくることを見越し、同省は下水道での処理策を検討。
1月に環境工学の専門家や自治体の下水道担当者など17人の検討会を設置し、〈1〉トイレ内の機械で紙おむつを細断して流す案を示した。