【いきもの】砂地から体を出して揺れる姿が特徴のチンアナゴ、新種見つかる。鹿児島県瀬戸内町の海峡

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180521/k10011446901000.html

アナゴの仲間で砂地から体を出して揺れる姿が特徴のチンアナゴの新種が、鹿児島県瀬戸内町の海峡で見つかったと、
鹿児島大学の研究者などで作る研究グループが発表しました。一般のチンアナゴより30センチほど大きく
「ニゲミズチンアナゴ」と名付けられました。

発表したのは、鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室の藤井琢磨特任助教などの研究グループで、
今月発行されたニュージーランドの学術誌に新種のチンアナゴの詳細を掲載しました。

このチンアナゴは、おととし、奄美大島加計呂麻島の間にある大島海峡の海底で見つかり、藤井特任助教などが調べたところ、
体長はおよそ70センチと、一般のチンアナゴより30センチほど大きく、ひれの位置や骨の形も異なっているということです。

また、ほかのチンアナゴにはない白い半円状の模様がえらぶたにあるのも特徴で、警戒心が強く、近づくと素早く巣穴に
逃げ込んで見えなくなる様子が、しんきろうの一種の「逃げ水」に似ているとして「ニゲミズチンアナゴ」と名付けたということです。

藤井特任助教は「新種が発見されたことは奄美の海の豊かさを示している。まだ知られていない海の生き物が発見される
可能性があり、研究を進めていきたい」と話しています。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180521/K10011446901_1805211536_1805211541_01_02.jpg