【栃木】高校の教員対象に登山研修会 雪崩事故受け

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5月20日 12時16分
栃木県那須町で、雪崩に巻き込まれて高校生ら8人が死亡した事故を受けて、登山部の顧問など高校の教員を対象に、登山の知識や技能を高める研修が始まりました。

この研修会は、去年3月、栃木県那須町で登山の訓練中の高校生ら8人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故の再発防止策の一環として、栃木県教育委員会が初めて開きました。

高校の山岳部の顧問などおよそ30人の教員が参加し、国立登山研修所で講師を務める瀬木紀彦さんが指導役として招かれました。

参加者は、地形図を読み解いたり、登山の行程をわかりやすく表現したりする方法を学び、生徒を引率して登山に臨む際の注意点について考えていました。

研修会は今年度、このあと2回開かれ、雪崩に巻き込まれた人などの位置を知らせるビーコンという装置の使い方なども学ぶということです。

参加した男性教諭は「学んだことを生徒たちに伝えて、事故のない登山をしたい」と話していました。

栃木県教育委員会スポーツ振興課の田代哲郎課長は「痛ましい事故を二度と起こさず、部活動での安全な登山に生かしてほしい」と話していました。