【国際】G20外相会合が閉幕、自由貿易体制強化など議論

G20外相会合が閉幕、自由貿易体制強化など議論
2018/5/22 7:01
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30793330S8A520C1000000/

 【ブエノスアイレス=丸山修一】アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれていた20カ国・地域(G20)の外相会合が21日、閉幕した。トランプ米大統領が「米国第一主義」のもとで保護主義的な貿易政策を進める中、全体会合では自由貿易体制の強化を求める声が相次いだ。多国間の枠組みによる北朝鮮問題への対応が今後との課題との指摘も出た。

 日本から参加した河野太郎外相は国連の重要性を訴えたうえで、より的確な問題解決のために安保理改革が必要だと主張した。G20が持続可能な未来へ向けた具体的な方策を議論すべきだとの問題提起もした。
 河野外相は英国、オランダ、オーストラリア、インドネシア南アフリカの各国の外相と個別に会談。英国のジョンソン外相にインド太平洋地域における協力強化を求めたほか、北朝鮮弾道ミサイル廃棄に向けての連携を確認した。安保理北朝鮮制裁委員会の議長国であるオランダのブロック外相とも北朝鮮問題で協力していくことで一致した。
 閉幕後には議長国であるアルゼンチンのフォリー外相とともに会見した。2019年のG20外相会合を11月22~23日に名古屋市で開催すると明らかにした。