【寄付】貧しくて泣く泣く進学を諦めた九大に5億円寄付。働きながら独学で特許得た福岡市の80歳男性

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180511-00000063-asahi-soci

学生の支援に役立ててもらおうと、福岡市の男性が九州大学に5億1600万円の寄付をした。
「財産を残すより若い方に渡した方が、お金が生きる」と考えた。九大はこれを元に奨学金制度をつくり、
学生の留学や修学を支援する。

男性は中本博雄さん(80)=福岡市城南区。11日、久保千春・九大総長に寄付金の目録を手渡した。

中本さんは小倉西高校在学中、恩師に九大進学を強く勧められた。だが家庭が貧しく、泣く泣くあきらめた。
「先生が家に5回も来てくれたが、おやじは返事をしてくれなかった」

勉強したいという思いは消えず、働きながら独学。1972年ごろ、静電気を使ったコピー機関連の特許を米国で取った。
「情熱が執念に変わるまで勉強すれば道は開ける」。87年に福岡市で印刷会社「青陽社」を創業。財産を築いた。