【地方首長】高橋都彦・狛江市長、セクハラは「過剰に反応する人もいる」告発側の問題と主張 「進退は全く考えていない」と辞任否定

【セクハラ問題】狛江市長「過剰に反応する人もいる」 会見でひらきなおり、辞任も否定
5/21(月) 19:55配信 ハフポスト日本版
https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/21/komae-sekuhara-kaiken_a_23439658/

セクハラ問題で記者会見する東京都狛江市の高橋都彦市長=21日、東京・狛江市役所
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複数の女性職員にセクハラをした疑いが浮上し、市幹部らに追及されている高橋都彦・東京都狛江市長が5月21日、記者会見した。セクハラについては「行き違い」「勘違い」と否定し、「進退は全く考えていない」と辞任も否定した。

■市長の反論は...
高橋市長は出処進退について、「今のところ白紙状態、まったく考えていない」としつつ、「あの市は、市長がセクハラ疑惑があるんじゃないかと外部から見られている。信頼回復にあらゆる努力をする」と語った。

記者から「胸や肩を触ったのか」「腰に手を回したのか」と問われると、「懇親会なんかやってると、いろんなところが触れ合うことはあると思う」などと釈明。

セクハラだという指摘については、「のべ1600人くらいの職員と懇親の機会を持って距離を縮めてきた。その中で数名、違和感を感じた人がいたというのであれば、セクハラという意図は全くないから、謝るべきところは謝る」と述べた。

セクハラ行為については、「被害者の誤解だ」と強調。「セクハラとは違った次元の言動によって傷ついたひとも中にはいたのではないかな」と弁明した。

■被害を訴えた人について「具体的に人物が思い浮かぶ」
セクハラ疑惑を調査している副市長らは、「誰がセクハラを訴えているか」を明らかにしていない。

しかし高橋市長は、「副市長の文書を読めば、ある程度人は特定できる」「具体的に人物が思い浮かぶ」などと、訴え出ている人を特定しているかのような発言を繰り返した。

そして、「もののはずみで体が触れたとしても、ふつうはそれをセクハラだって騒ぐ人はいないんです。ごくたまに、過剰に反応する人もいる。それは確かにいる」「思い込みが激しい人。思い込みでかなり強く受けやすいタイプということが言える」などと、セクハラではなく告発した側の問題だと主張した。

セクハラ行為ではないと主張する理由について、市長は「私の認識の中で、セクハラ行為というのはもともと無いわけなので、(被害を訴えている)その人たちも含めて対象にはならない」などと、持論を展開した。

■副市長「卑劣な行為」「言い逃れ」 臨時庁議で幹部らから言及
今回の事件は、高橋市長が複数の女性職員に対して、尻や胸を触るなどのセクハラをした疑いがあることが市の内部文書によって明らかになったもの。

5月18日に市長や副市長ら幹部12人が参加した臨時庁議の記録によると、この内部文書について、作成者や報告者にヒアリングをしたうえで、臨時庁議で水野穰副市長が「市長がセクハラ行為を行っていたことが確認できた」と報告。文書以外でもセクハラ行為を確認したという。

水野副市長は「市長は立場を利用して卑劣な行為を行ったにもかかわらず、身に覚えがないと言い逃れ、文書作成者に対するペナルティに言及するなど、職員、市政に及ぼした影響は計り知れない」と言及していた。

■進退言及の幹部らに対し「ヒエラルキーで組織は成立している」
臨時庁議で進退について迫る発言をした副市長らに対し、高橋市長は「(副市長に対する)ペナルティとか処分とかいう前に、市長と副市長の立場、それからほかの部長との立場、やはり一種のヒエラルキーで組織というのは出来上がっている。報・連・相で成り立っている中で今回の話はあまりに唐突すぎる。組織として不正常な状況だ」と経緯の連絡や報告に対して不満を述べた。