【宇宙】惑星間飛行中の宇宙飛行士の「冬眠」方法を開発中/ロシア

◆露研究者、惑星間飛行中の宇宙飛行士の「冬眠」方法を開発中

長時間に及ぶ惑星間飛行中に宇宙飛行士が「冬眠状態」に入るための薬をロシアの研究者が開発中であると、ロシアのプロジェクト集団「Russian Foundation for Advanced Research Projects in the Defense Industry」のプロジェクトリーダーであるアナトリー・コヴトゥン教授が語った。

「現在開発中である人間を休眠状態に入らせるための方法は、おそらく遠い宇宙の開拓技術の開発の際に用いられるでしょう。
というのも、そういった目的は、酸素消費量、並びに宇宙飛行士の身体エネルギー源の消費量を減少させることによってのみ達成可能だからです」

同氏によれば、当該プロジェクトの最終的な目標は、人間を休眠状態に入らせるための薬を開発することである。
また、動物を一定時間眠りに入らせることに成功した実験結果についても言及した。

実験結果によれば、血液循環のスピードや心拍数の低下、また身体のあらゆる生化学的プロセスを犠牲にして身体の、そして組織の酸素消費量が著しく減少することが明らかになっている。
薬の効果が切れると、10~24時間で動物は目を覚ますと報告されている。

スプートニク日本 2018年05月21日 12:51
https://jp.sputniknews.com/life/201805214898768/